der Zipfel

daily diary : started on October 05 2005.

note;text_"material glance" well-protected daughter series 2004





material glance のはじまりは

小さな実とワッシャーを硝子板のうえに並べたことだった

どこかしら定まらない自分の視線をあやす方法が

見つからなくて  さて どうしようかといった日々だった

いつのまにか

わたしとわたしの視線は別々に行動するようになり

わたしは現実を生き

わたしの視線は 13ミリくらい浮いた様子で生きている

わたしの視線が 出会い選び取ってきたモノを

わたしは また もう一度フィルターにかける癖がついた

そっと置く あたまのなかで

モノたちは ほおりだされている

そうして いつか隣あう日を夢想している 自分の記号そして価値を

掘り起こしてくれるモノを

日常の時間のなかで わたしの視線は

価値のないモノにこそ 価値を与えるようになる

わたしは もう一度 眼球に触って確かめる

見るための装置 見ないための装置

壊されてしまえばいい

残るモノは なにもない

変質して そうして小さな塵になって なくなってゆくモノたち

愛しくてたまらない

いつまでも とっておきたくなる 箱入り娘のように

並べないこと 些細な配置の変化

それこそが もう一方の方法

"MATERIAL GLANCE" 

well-protected daughter series 2004

+



まなざしの計算

ポケットの中で指を動かして

閉じた口の中で舌先を動かして

瞼を閉じて ことんと 放り出してみる

モノたちは ほおりだされている

そうして いつか隣あう日を夢想している

自分の記号と価値を掘り起こしてくれるモノを

そうして ならべられた庭の様子を勤勉に観察すること 

なにが一等ウツクシイか わかるから

+
 

針の頭 おまえは片目 分かれたもう一方を探せ 自分の眼を縫い閉じるために

ぱたん と世界が閉じる 胸で呼吸する 世界が膨らみはじめる ぷうん って

庭はなくなっちゃったよ と <ちいさい頭>が 教えてくれた

展翅した針の頭の錆びた様子はあらたに作られる世界の鍵になる


+


 

photo by yun





 
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